フラクタル
令和3年(2021年)の日本は、あたかも昭和16年(1941年)であると私は考えます。
なぜかというと、
1923年関東大震災
1925年治安維持法
1940年東京オリンピック(中止)
1941年太平洋戦争
1945年終戦
1946年高インフレ・財政破綻・財産税課税実施
2011年東日本大震災
2013年秘密保護法案
2020年東京オリンピック(延期)
というように、約80年前とかなり類似したことが起こっているからです。
となると、これを書いているのが、令和3年6月ですが、これから戦争が起こり、日本は高インフレになって、財政破綻し、財産税を課税されるという流れが、普通にあり得ると考えられます。
昭和16年12月に旧日本軍が真珠湾を攻撃して大東亜戦争が開戦したときは、庶民は事後にそのことを知ったということですので、現在の私たちも、いつの間にかに開戦したことを知って、そのまま戦争状態に突入して苦難の道を歩むことになります。
そうなると、動員があったり、都会から田舎への疎開をする流れが起きたりします。また、戦争を生き残ったとしても、高インフレに伴う財政破綻から、財産税課税が行われるので経済的にも、心しておかないと、かなり大変となるでしょう。
高インフレにどのような経過を辿るかは、様々なシナリオが想定されますが、恐らくは石油などの原材料の高インフレによるコストプッシュインフレや生産施設が破壊されることによる需要に対しての供給不足による高インフレが複合的に起こると可能性が高いと想定します。そして、高インフレになると日銀が金融緩和の引き締めを否応なしに行うので国債の価格が暴落して、政府が国債を発行して資金を調達すること困難になるので、財政破綻をして、高インフレや財源不足対策として、財産税課税を行うということになります。もちろん、過去の例に習って、財産税課税を行うときは少なくとも、新円切替と預金封鎖が必須となります。
日本は自国通貨建てでほぼ国債を発行しているから、ほぼ国内で国債を消化しているから財政破綻を起こすことはないと思われることがあるかもしれませんが、それは理屈上の話で、実際はそうはなりません。財政破綻をすることはないと考えられる方は、なぜ、約80年前に日本が財政破綻をしたか考えてください。恐らく、「戦争をしていたという特殊事情があった結果として、例外的に財政破綻をしただけだ」というでしょうが、財政破綻をした事実には変わりありませんし、何よりここで私は、これからその特殊事情と似たことが起こると想定しているので、結果としては財政破綻してしまう、というよりは、ある意味、その状況を奇貨として日本政府はに財政破綻をするからです。財政健全化は、平時は無理ですが、国民の世論が反対できないくらい非常時となっていれば、可能となるのです。
財産税について、説明すれば、財産税は、必ずある時点での資産を把握したいと課税がきちんとできませんので、預金封鎖をして、民の預金の引き出しを自由にさせなくて、その上で一度銀行に預金をしないと新円と交換できないようにして、タンス預金やアングラマネーをあぶりだしてくるでしょう。この時に旧一万円札が新一万円札と同じレートという保証はないでしょう。技術的には、前回の財産税課税と異なって、電子マネーや暗号資産で決済が可能となっているので、そこをどうするのか(恐らく、暗号資産は単に保有額を申告しろとしても、申告が低いことを見越して、使用・交換等を禁止、申告をきちんとしないときは厳罰化を図るなどして、実質的に国内で無価値化させあぶりだすかと想定)ということや、納税義務者を日本人に限定するのか、外国人も含めるのか、居住者にするのか、法人課税はどうするのか、海外にいる日本人に対しては、パスポートを無効かさせるなどして、強制的に日本に帰国させてから日本人は例外なく課税するのか等々担当官庁によって、綿密に調整が行われていく(行われている)と思います。
では、一般人はどうしたらよいでしょうか。
大目標は「生き残ること」と設定します。
そのための手段が次の三つあります。
一つ目が健康に最大限の注意を払うこと
二つ目がどこにいても稼げるスキルを身に着け・仕組みを構築しておくこと
三つ目が身軽になっておくこと
一つ目の解説をしますと、人は健康であれば、仕事ができるので稼ぐことができます。また健康であれば、どんなことがあっても対応が容易となります。
二つ目の解説をしますと、災害や防疫に対処するために、居所を転々とする必要があったり、課税により従来でいう資産を保有することが大幅に減る可能性が極めて高いです。
しかし、いわば従来でいう資産がゼロになっても、どこにいても使えるスキルや仕組みがあれば、弾力的に対応が可能です。不動産所得などの不労所得で今楽勝だぜという方は、本当にそれがこれからも有効なのか真剣に考えるべきです。
三つ目の解説をしますと、身軽であれば課税されるものは、当然少なくなりますし、身軽であれば居所を転々とすることも容易になります。
歴史がフラクタルであれば、前もってある程度予知して、ある程度の対応が可能で、それから先の道も開きやすいと思います。