南天 Written by 楠見 優太

人間とは

教養

 人間とは、自然の中に自然の力からその命を与えられた自然の一部です。そして、人間の体を動かしている力もまた、細胞や神経系統などの生まれながらに備わっている自然の力に他なりません。もちろん最先端医学による人工臓器の力などにより永らえる命もありますが、それはあくまでも自然を模倣したものであり、機械で作られたロボットは当然自然治癒力も免疫力もなく、自己再生力もありません。人間とはそのような人工物ではないのです。

 心身統一法で有名な中村天風先生は、人間は宇宙をはじめ万物の一切を存在させている絶大な力をもつ根源のエネルギーの分派であり、いわゆる「気」であると喝破されています。したがって、我々の個別の生命の中にも、同じ働きをする「自然の力」が備わっており、その素晴らしい霊妙な力を「霊性」と称されているのです。

 私は学生時代に、生物学の講義を受けていたときに、人間(や他の生物)は、化学反応のみによって、生きている、機械的なものだと思っていたものですが、それは違うと、ようやく最近分かりました。
 私なりに端的に言えば、目で見ることのできないものの力で生かされているんだな、ということです。

 ・・・というのを上記の中村天風先生の著作を読んで、すぐに腑に落ちればよかったのですが、目で見えない話ですので、話として知っていても、実際に納得して理解できるまでは、時間が掛かりました。私の場合、その理解の手助けをしてくれたのはCS60です。これについては、超主観的なことなので、詳しく述べませんが、なぜCS60は人々を癒せるのか、ということを探求していくと行きつけると思います。

 私は、CS60は、それまで考えてもみなかったことを考えさせてくれる、不思議なものだと思います。