南天 Written by 楠見 優太

酒屋巡り

雑談

 最近話題の「知覧Tea酎」を求めて、昨日は南九州市知覧に行きました。

 その理由は、私の経験上、全国的に知名度が高くて入手困難の焼酎は、酒蔵の所在地付近にあって、かつ店舗の前にその酒蔵の銘柄の焼酎の旗などを飾っている酒屋に置いている可能性が高く、さらに定価で買える可能性が高いからです。

 例えば、私が高鍋町に住んでいたときに、地元で有名な「百年の孤独」(黒木本店・宮崎県児湯郡高鍋町)は、町内の波多野郁子酒米店や、黒木本店に一番近いコンビニのアイショップまえだで普通に陳列してあって、定価で購入することができました(百年の孤独以外にも、黒木本店や尾鈴山蒸留所の銘柄も多く置いてありました)。

 さて、知覧に到着し、予め目星を付けていた花田酒店に入店しました。

 すぐに知覧Tea酎が陳列棚にあるのを発見することができ(!)、購入しました。

 購入した後で、店の主人から

「知覧Tea酎は、日本でも、世界でも認められた焼酎だから美味しいよ。蔵でお茶を作っているからこそ誕生した焼酎だよ。」

と教えていただきました。

 すると、

「うちの店では、試飲ができるんだよ。車の運転に問題ないなら試飲していいよ。」

と言われ、丁度連れもいて、運転は問題がなかったので、知覧Tea酎を試飲をさせていただきました。

 知覧Tea酎はすっきりとして、お茶の香りかほのかにする、とても飲みやすい焼酎でした。

 そして、私は、焼酎ネタが好きなので、さらに主人と話していると、

「うちの店で買ってくれる、通(ツウ)のお客さんは、神川(かみかわ)に行き着くんだよな。
 よく注文が入るから、ほら、そこに神川が入っている箱が置いてあるでしょ。
 なんで、神川が人気があるかというと、神川の原酒を鹿屋で作って、それを垂水に運んで、水で割るんだけど、その時に、M(プレミア焼酎)にするのか、神川にするのか分かれるのよ。つまり、原酒が一緒だから、味も基本的に一緒。M(プレミア焼酎)は定価は2,500円くらいなのに、消費者が買うときは、価格が高いよね。事情が分かっている人は、神川をそりゃ買うよ。」

と話されました。

「えっ、マジで!」と一瞬思いましたが、何せ試飲してほろよいだったので、すぐに「いい話を聞いちゃった」と満足してしまって、原酒の話は深く突っ込めませんでした…

 神川も試飲させていただいたのですが、これは、芋臭くなくて、口に入れた瞬間からしみこむ感じで、喉を通るときもスゥッーと流れていきました。残念ながら、今のところ私はMを飲んだことがないので、Mとの比較をすることができませんが、神川の特徴からプレミア焼酎と言われても全く不思議でないと思いました(神川も買ってしまいました)。

別撰 神川

 ちなみに、これも私の経験上なんですが、CS60で焼酎を擦ると味が、まろやかになる傾向があるのですが、神川にCS60で施術をしても、まろやかさに変化は感じられませんでした(ということは、裏を返せば、神川は十分に熟成してまろやかになっていると思われます)。

 知覧に行って、欲しかった焼酎も手に入り、お得な情報も仕入れることができて、充実した酒屋巡りでした。